Teme ONODERA

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2018年 世界選手権!

昨年は、[夢の兄弟出場]する事が出来ましたが、今年はジュニアラストイヤーの慶のみの出場になりました。

U-23をでた玲のエリートカテゴリーの枠は日本には現在1枠しか無く、ほぼ選ばれる事はありません。
出場するチャンスが多くあるのは、
年代別のU-19(ジュニア(2年間))から
U-23(4年間)までの6年間です。

幸いジュニア1年目で出ることが出来た為に実現した兄弟出場でした。


そして今年、2年目の
ジュニアナショナルチームは、
キャプテンとしスタートしました。
本人も意識を高く持ち、まだ選考されてもいないのに世界選手権を最大の目標として今シーズンを過ごして来ました。
選考前にこれと言った成績も無く怪しく
なった時期もありましたが、無事出場することが出来ました。

イメージ 1

スイス・フランスのネイションズカップで知ったのが、今年のITTとRRのダブル
アルカンシェルで異色の強さを見せたベルギーのレムコ、その強さに感化され、世界選手権のコースが発表になると上りの強化をスタート。

強い子大好きの慶は
レムコレムコレムコの日々。
レムコを調べて行くうちに、なんと昨年の世界選手権で自転車に突っ込まれフレームにヒビを入れられたのがレムコでした!
慶のフレームのシートステーにはしっかりレムコのバーテープが挟まっていました!
捨てずにとっておけば良かった残念!

話を戻して、

自分なりに世界選手権対策として、日々獲得標高3000~4000m上りトレーニング!
同じくらい登ってるのストラバでフルームぐらいだと言って、励んでいました。
私は、練習の次元が違うよと一笑!
しかし、頭おかしくなったのかと思うほどの異常な練習に呆れていました。

世界選前に、そこそこ上りに自信を付けていたのに、本番のレースで、ここが一番とチェックし対策して来た周回前の上りで遅れる始末!

ライブ配信で観ててなにやっての?
そんなにペース速いの?
確かにレムコのペースは尋常じゃないレベル!
しかしその他はそーでも無く見える?

後で聞けば、ペースは問題無く付いて行けるレベルだった。
が、密集度が高い状態で上り始め
ぶつかってバランスを崩しコケはしなかったが手を出した所に前者のホイールに巻き込まれて小指を負傷し手に力が入らなくなってしまったとの事、それをカバーしながら体を使ってしまい、身体全体のバランスを崩し、どうにも本来の力が出せなくなってしまったらしい。
実際、トラブル後に一度は集団に復帰出来たレベルのスピードだった、がその後にジワリと遅れ出している。

しかし、トラブルがあったのはレムコも一緒、落車に巻き込まれて2分弱の足止め!
でも正にそこから

レムコ劇場!

ここキツイ坂だよね?
をシッティングでスイスイ!
あれよあれよでごぼう抜き!
結局2位に約1分20秒の差をつけ
ブッチギリの優勝!
昨年のU-23でスカイに行ったベルナルよりビックリな選手です。

又、話戻して
慶、当然そんな負傷を言い訳など通用しない事は百も承知!
最後まで、出来る限りを尽くし
走るのが信条!
変な所に力が入ったのか腰も痛み出す始末
それで心折れれば、完走などとても出来るレベルのレースではない事は明白でした。

自分本来の力は出せなかったが。
違う意味では、出し尽くしたのだろう。

ナショナルチームの目標は30位内!

が、内緒で慶の目標は1桁内を狙ってました。本人はとても悔しかっただろ。

私のレースを見た感じは、ひいき目はありますが、周回前の上り後に出来た30人くらいの集団には残れた気がしました。
その後の周回の上りのたびに下がって行くかな~的な展開になるかも。です。

そしたらチーム目標の30位ぐらいは行けたかな~
と思います。

所詮はたらればの話。


まっ、

慶のジュニア時代は、周りには認められながらも結果を残す事が出来ず 試練の時代になってしまいました。

U-23、エリートと上がって行くと、
更に壁は高く厚くなり、結果など残すのはその又更に難しくなって行きます。

まだまだこれからです。
闇雲に走る時期が終わり、
越えるべき壁を目指して走る時期が来ただけに過ぎません!

ジュニア時代を含めて多くの事を学び経験する事が出来ています。
自転車競技を始めてすでに8年
経験値は十分高くなっています。
全てを生かして、一番重要なU-23で伸びて欲しいものです。


ベンガ 慶!

きっといい事がある!

かもしれない!

あっらいいね!

きっと

そのうち

やってれば

なんとか

いつか







以下、本人の世界選手権のレポートです。

World championship Men junior RR 2018

距離:126.8km
順位:51位
レポート:今回の世界選手権のコースはスタートして約60km地点に2.6km平均勾配10%の登りとインスブルックの周回に7.9km平均勾配5.7%を含む獲得標高1916mの登りメインのコースだった。
目標は、かなりのトレーニングを重ねた自信があり高めの20位以内を目指した。
レースが始まり去年の経験を生かして密度と緊張感の高い集団で10番手以内で常に走っていた。普段のレースより落ち着かない集団の中でドイツチームが安定してコントロールをしていたので、その後ろをキープできるように走っていた。他の強豪国が無理矢理入り込んで来たり、怒鳴られたりするが自分だって勝負をしに来ているので構わず位置取りをする。
道が細くなる手前や、下りの前では5番手以内でその区間に入るように心掛けた。
「世界選手権では、多少脚を使ってでも前にいる事を優先したのでどうしても上がれない時は風を受けてでも前に上がった。」
平坦の開けた道に入り60km地点の登りまであと15km程のあたりから若干の横風が吹きアメリカを中心としたペースアップが始まったが、自分は10番手付近をキープしていたので特に問題は無く登りに向けて備えていた。登りまであと4km程の所で位置取り争いが激化して先頭付近で大きな落車が起こった。巻き込まれそうになったが路肩の草道を走って問題無く通過した。
その後、登りまで1kmのあたりで一気に先頭に上がり登り口では10番手以内で入ることができた。登りが始まって少し位置を上げると強豪国3つのトレインに囲まれてしまい、意識してか、無意識かはわからないが激しく幅寄せされ前の選手のリアホイールに指を挟んで負傷してしまった。一旦ストップして焦ってクリートがはまらずギャップが広がってしまった。勾配がきついところなので目視できる距離でもタイム差がかなり空いていることに気づかず一気にもがいて合流してしまった。もがいて戻った事によってペースが乱れ、オールアウトしてしまった。その後はズルズル後退し、最後の大きい集団になんとか食らいついた。
インスブルックの周回に入って一回目の登りで、ハンドルを上手く握れない事によって体に上手く力が入らず大きい集団から遅れてしまった。下りで次のグループに追いつかれ、そこで焦って平坦で引いてしまった。登りに入ってまた同じく遅れて後ろから来た3人の選手と合流して51位でゴールした。

今回のレースは、完全に自分のプラン通りに進んでいたが、一瞬のアクシデントで全てを台無しにしてしまったのが悔しくて仕方がない。自分の今の力は100%で20位以内がギリギリ目指せる力しかない。そんなギリギリの中で一つだけでもアクシデントがあるとかなり厳しくなってしまう。しかしそれを理解していたから集団の位置取りを重視してひたすら前方をキープしていたので本当に悔しい。

しかし、80%の力で20位以内を目指せる選手になれば今回のアクシデントがあっても20位以内を目指せるので、今まで以上に力をつけていきたい。

それと、アクシデントがあった後の対応も、すぐに頭を切り替えてアクシデント後の自分が狙える最高位を目指すということも重要だと感じた。今回はアクシデントが起こり、20位以内はほとんど望みが無くなっていた。しかし自分は諦めきれず自分のいた集団を引いてなんとか戻ろうとした。結果それだけが原因ではないが登りで遅れてさらに順位を落とした。
ゴール後自分のいた集団のトップが23位と知り本当に反省した。

このレースで改めて学んだロードレースの厳しさと、世界との力の差とアクシデント後の対応の大切さを忘れずに今後の選手生活に活かしていきたい。